4/18 PTNA指導セミナー

  • 2010.04.22 Thursday
  • 00:20
日曜日、ピティナの指導セミナーに行ってきました。
場所は大塚、いつもの東邦音楽大学講堂です。

前回の1月の上級セミナーは体調不良で欠席、
『3回通し券』をまるまる無駄にしてしまったのでしたが
(10月から予約していたんです!ああもったいない、涙)
今回は念のため(苦笑)予約はせず、当日券で入りました。

以下が概要。

■ 第1講座 音楽人生を語る(講師:舘野 泉先生)
■ 第2講座 バッハ:インベンション2声アナリーゼ&指導法講座(講師:佐々木邦雄先生・恵子先生)
■ 第3講座 小原孝流ピアノよ歌え!演奏法(講師:小原 孝先生)

どうですこの講師陣のご面々!!!
お名前を拝むだけでお腹いっぱいです(笑)

3講座を通して聴いた単純な感想。
いつものセミナーに比べて「音」の多い講座でした。

ふつう講座というと、
先生が講義をし、参加者は聴講しながらノートをとったりというスタイルが多いのですが
この日はどの講座でも素晴らしい演奏をたっぷり聴かせていただくことができました!

音楽的な志向性も音も全然異なるキャラクターの先生方の演奏を連続して聴けるなんて、
なんとも贅沢!
大満足で帰路に着いたのでした。

--

なかでも舘野泉さんのお話と演奏は印象的でした。

恥ずかしながら、舘野さんの生演奏を聴くのはこれが初めてだったんです。(おそらく・・・)

舘野さんといえば、ご存知の方も多いと思いますが
フィンランドでの演奏会のステージ上で脳溢血で倒れ、
後遺症のために右手が動かなくなってしまい
現在に至り左手のピアニストとしてご活躍されている方です。
※詳しくは公式サイトをご覧ください。

セミナーで対談形式のお話を間近で聴き、
その後スクリャービンの左手のためのノクターンを弾いてくださり・・・

聴いていてぞくりとしました。
動けなくなりました。本当に素晴らしかった。

舘野さんのお言葉どおり、
「手が1本だろうと3本だろうと『音楽』」なんです。
そこには神々しいまでに甘美な音楽がありました。

この日は1曲だけだったのですが
いつか演奏会に出かけてどっぷりと舘野さんの世界に浸かりたいです。
今公式サイトで演奏会のスケジュールをチェックしてみました。
どれかひとつでも聴きに行けるといいな。

2009年度終了 〜その2.南浦和教室の閉講

  • 2010.04.16 Friday
  • 20:22
HPのトップにも書きましたが南浦和教室のレッスンは3月末で終了となりました。

南浦和教室は本当の意味での『有志』の集まりでした。

設立したのは数年前。
併行して指導に行っていた楽器店教室の生徒の中で
「30分レッスンでは物足りない」
「教室の楽器(アップライト)では物足りない」という
特に志のある生徒と共に、より良いレッスン環境を模索するために開講したものです。

設立当初は南浦和の個人所有のホールがレッスン会場でした。
ピアノはなんとベーゼンドルファ。
それも、97鍵限定モデルで日本に3台しかないという名器。

残念ながらその後一年ほどでそのホールは閉館してしまいましたが
滅多に触れることのできない楽器で、
しかも小さいながらも音響設計のしっかりしたホールでのレッスンは
いま思い出しても生徒にも自分にも貴重過ぎる経験でした。

ホールが閉館してしまい、一時は閉講の危機に陥りましたが
その後南浦和で音楽教室をされている先生とご縁がつながり
そちらの教室は週に1日休講日があるということで
その一日を、出会ったばかりの自分に快く貸していただけることになったのは
本当に幸運としか言えません。
先生には感謝してもしきれません。


貸しホールや教室のレンタル料はわたしと生徒で折半して払い、
わたしの宇都宮からの往復交通費は月謝としていただいたものから捻出。
生徒はほんの数人でしたので、経営面では南浦和レッスンは毎月ほぼ赤字でした。

時間に関しても、レッスンは正味数時間ですが
実際にかかる時間は12時間近く、実に一日仕事でありました。

14時からのレッスンのために家を11時半に出、
(それでも近くなったものです。現在の家に移る4年前までは同じ宇都宮市内でも駅から遠く、
 10時半に出ないと間に合いませんでした)

20時にレッスンを終え自宅に帰りつくのは23時前。

この決して楽とは言い難い状況でも続けてきたのは
紛れもなく生徒たちの熱意と信頼関係、なによりも『絆』でした。

南浦和教室の生徒たちに徒歩圏の生徒はいません。
小学生から大人まで、みんな1〜3つ離れた駅から電車+徒歩で通っていました。
往復にかかる時間や交通費・教室レンタル代なども考えると
生徒たちにとってもこのレッスンは決して気楽なものではなかったはずです。

わたしも求められてここにいるという充実感と責任感をいつも感じてレッスンしていました。
わたしにとって、ひとりひとりが大きな存在でした。

--

これだけ大事にしていた南浦和教室の閉講を決めたのはもちろん理由があるのですが、
首を垂れて話をするわたしに対し、どの生徒や親御さんからもいただけたのは
暖かい励ましの言葉でした。

最後のレッスンは最初から最後まで涙をこらえるのが大変でした。

でも、いつも思うのですが
お互い音楽をやっている以上、本当の意味での別れは決してないんです。
強い確信があるので、最後は「また会いましょう!」で笑顔で手を振りました。

--

生徒たちのその後は、みんなそれぞれです。

借りていた教室のオーナー先生のもとで続けることになった生徒、
楽器店教室に戻ることになった生徒、
嬉しいことに、ある方は宇都宮まで通ってきてくれることになりました!

まだ次の教室が決まっていない生徒たちもありますが
きっとピアノは続けてくれると信じています。

--

先日、春から専門学校に通うことになった生徒から
制服姿の写真がメールで送られてきました。

「先生に一番に見て欲しかったから」

心がじんわりと暖かくなりました。

この子と出会い、長く深く付き合って来られたことに感謝、
そして出会わせてくださった親御さんには本当に感謝です。


これからも南浦和の生徒たちとは強い絆でつながっていくと思います。
またみんなと再会できる日を今から楽しみにしています。

2009年度終了 〜その1.コンクール

  • 2010.04.04 Sunday
  • 12:28
先週行われたグレンツェンピアノコンクール関東最終大会、
小1・2の部にKちゃん、小3・4の部にAちゃんとCちゃんが出演し
Aちゃんが準優秀賞を得ることができました(パチパチパチ!)

8月頭の栃木予選から3月下旬までの長い期間、
みんなよくがんばってきたと思います。

長丁場のコンクールでしたが
参加した生徒それぞれに学べたことがあったようです。
日々の練習の大切さに自ら気付いてもらえたことが何よりもうれしい。
コンクールのおかげでみんな練習の習慣がつき、
わたしもその熱意に応えるべく指導内容のレベルを高く保つことに気を付けました。

最終大会当日はわたしは応援に行けなかったのですが
録画を見せていただきました。

浜離宮ホール。
民生用ビデオの録画でも音や響きの良さがよく分かります。
こんな素晴らしい舞台でピアノが弾けるなんて幸せですね。

生徒には保護者の方にまず感謝するように伝えたいです。
ご家庭の理解と協力がなければこんな経験はできませんから。
生徒たちにとってこの経験はきっとこれからも生きることでしょう。

--

昨日グレンツェンコンクール事務局より講評用紙が届きました。
3人の審査員の先生による直筆の講評です。
このコンクールは案内物などもすべて指導者宛てに届きます。申し込みも指導者が行う。珍しいよね?

シンプルながら的を射た内容にうなづきつつ生徒の顔を思い浮かべ
自分の指導の反省とこれからの課題を考えながら読みました。

これで2009年度のイベントはすべて終わりです。
今年度は生徒たち、どのような成長を見せてくれるでしょうか。
楽しみです。

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